【新郎】タキシードの選び方とは?おしゃれに着こなすアイテムと髪型も紹介
結婚式の衣裳といえば新婦のウエディングドレスに注目が集まりますが、ふたりの佇まいをより美しくみせるためには、新郎の衣裳も需要なポイントです。定番はタキシードですが、タキシードにはさまざまな色やデザインがあります。ここでは新郎が着るタキシードの基本から、おしゃれに着こなすためのアイテムを紹介します。
新郎が着るタキシードとは?
一見するとタキシードとスーツは似ていますが、実は様々な違いが存在します。おしゃれに着こなすためには、タキシードの基礎知識を身に着けておくことが大切。ここでは、タキシードの基本やスーツとの違いを解説します。
正装であるタキシード
新郎新婦自らがホストとなりゲストをお迎えする結婚式においては、正礼装でお迎えするのがマナーです。新郎が着用する正礼装には、タキシードの他にもフロックコート、モーニングコート、テールコートなどがあります。タキシードは、カラーの種類が多く、デザインアレンジもしやすいことから、多くの新郎に結婚式の衣裳として選ばれています。
基本的なタキシードのスタイル
タキシードは、ジャケットとパンツが共地という同じ素材でデザインされており、ベストまたはカマーバンドがセットになっています。カマーバンドとは、パンツの上部にあてる光沢のある布でできたバンドです。
ジャケットの襟(ラペル)にもいくつかの種類があります。タキシードでは、スーツでよく見かけるノッチドラペルではなく、「ピークドラペル」または「ショールカラー」が基本です。
「ピークドラペル」はかっちりと引き締まった印象の襟。スーツではダブルスーツによく用いられるデザインです。
一方の「ショールカラー」は切り返しがなく、緩やかなカーブでデザインされているので優美な印象を与えます。
カラーに関しては、タキシードは黒が基本ですが、その他にも「ファンシータキシード」と言われる白やベージュ系などカラーアレンジされたタイプがあり、それぞれ人気があります。
タキシードとスーツの違い
タキシードはスーツと同じく上下でセットアップされています。端的な違いはタキシードはフォーマル、スーツはインフォーマルということ。
一見すると、同じような仕立てに見えますが、タキシードはラペル(襟)に光沢のある素材があしらわれていたり、パンツのサイドに光沢のラインが入っていたりと、仕立ての細部にスーツとは異なる部分があります。
その細かな仕立てが最終的には佇まいにも影響を。ゲストをお迎えする結婚式の場では、スーツではなく、タキシードをはじめとする正礼装を選びましょう。
結婚式で定番のタキシードのカラー
新郎が着用するタキシードは黒が基本ですが、現在はさまざまなカラーのタキシードが存在し、種類も豊富に用意されています。新婦のウエディングドレスや会場の雰囲気に合うカラーを選ぶと良いでしょう。ここでは人気のカラーを紹介します。
【定番カラー①】黒
黒は、年齢・体型を問わず着こなせるカラーです。黒は格調高い印象を与え、新郎新婦が並んだ時により引き締まった佇まいに。
一方、堅い雰囲気を少し和らげたいと思ったら、内側に着るベストをグレーにしてみたり、ブートニアなどの小物で色を取り入れると良いでしょう。堅さをおしゃれに和らげることができます。
【定番カラー②】白
結婚式だからこそ着こなしてみたいと、白のタキシードを選ぶ新郎も。白は爽やかな印象を与えられる色で、新婦がどんなウエディングドレスを着ても合うので、ツインコーディネートを組みやすいのが特徴です。
差し色でアクセントを入れたい場合には、ベストやチーフ、蝶ネクタイがおすすめ。また、新婦のブーケに合わせたブートニアでコーディネートすると、センス溢れる印象に。
また、白は膨張色でもあるため体型が気になる場合は、裾の少し長いデザインを選んだりすると良いでしょう。
【定番カラー③】シルバー・グレー
おしゃれ感を演出しやすいシルバーやグレーも人気のカラーです。特にグレーはチェックやストライプといったデザインも豊富に用意されていることが多いので、タキシードをおしゃれに着こなしたい新郎におすすめ。光沢のあるシルバーは、会場の照明や自然光によって美しく変化するため、佇まいもより素敵な印象に。
【定番カラー④】ベージュ・ゴールド
温かみのある印象のベージュは、ナチュラルテイストの会場と相性抜群です。また、秋冬の結婚式では季節の雰囲気ともマッチし、おしゃれ度がグッと上がります。
また、ベージュ系に光沢が加わったゴールドは、ラグジュアリー感が増し、シャンデリアが備え付けられたような華やかな披露宴会場にもぴったりです。
タキシード姿のおしゃれ度がアップするアイテム
タキシードをおしゃれに着こなすためには小物も欠かせません。ここではタキシードをおしゃれに着こなすためにおすすめのアイテムを紹介します。
蝶ネクタイ
一口に蝶ネクタイ(ボウタイ)と言っても、形に関していくつかの種類があります。
種類 |
特徴 |
バタフライ |
蝶ネクタイの基本の形。海外では最もフォーマルな蝶ネクタイとして親しまれている。 左右が先に向かって広がっていてボリューム感があり、小顔効果が期待できる。
一方、小顔な人が身に付けると、少し大げさな印象を与えてしまうことも。
バランスが重要なポイントのため、必ず試着して決めよう。
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セミバタフライ |
「バタフライ」よりも先端が小さいデザイン。丁度良いサイズ感で、どんな人にも着こなしやすい。 「バタフライ」が大きすぎると感じた時には、「セミバタフライ」を試してみよう。
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ストレート エンド
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先端がより細く、全体として直線的なイメージ。 スッキリとした印象や、小物でカジュアルテイストを取り入れたいときにおすすめ。
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また、蝶ネクタイは、形以外にも色や柄で幅広いコーディネートが可能です。自分に似合うタイプを探して、首元のおしゃれを楽しんでみましょう。
ブートニア
ブートニアは、ジャケットの胸元に挿す花のことです。胸ポケットにはタキシードのドレスコードであるポケットチーフを入れ、ボタンホールにブートニアを着ける、というのが新郎の定番スタイル。
ブーケとブートニアをツインコーディネートすると、新郎新婦の佇まいに一体感が生まれます。
カフリンクス
カフリンクスは、蝶ネクタイやブートニアほど目立つものではありませんが、袖からチラッと見えたカフリンクスが素敵だと、ゲストも思わず目が留まり、おしゃれな印象を残せるでしょう。
本来、タキシードは夜の礼装のため、オニキスなどの黒色のカフリンクスを使うのが基本でした。しかし、最近は色やデザインに関する考え方が変わっていて、黒以外のものやアレンジされたデザインのものでタキシードにアクセントをつける男性も増えています。
蝶ネクタイなどとシンクロする色やデザインを選んだり、新婦のカラードレスやブーケ・ブートニアの色が差し色に入っているものを選ぶのも良いですね。
タキシードに合う新郎の髪型
素敵なタキシードに出会ったら、髪型までこだわりたいところです。ピシッと固めたり、毛先を遊ばせてカジュアルにまとめたり方法はさまざま。ここでは輪郭別におすすめの髪型を紹介します。
卵型
卵を逆さにしたような輪郭の卵型は、基本的にどんな髪型でも似合います。キッチリと固めたスタイル、ボリューム感を出したスタイルなど、いろいろ試してみましょう。ただし、トップにボリュームを出しすぎると縦長に見えるので注意が必要です。
丸顔
丸顔の人は、ひし形のシルエットを作れるショートヘアがおすすめ。サイドはすっきりとタイトにして、ボリュームを抑えるようにしましょう。トップにボリュームを出すと、丸顔をカバーしやすいシルエットが生まれます。
面長
面長の人は、縦に長く見えないように心がけます。サイドにボリューム感を出して、高さを抑えるようなスタイルがおすすめです。また、前髪をアップにすると面長が強調されるので、小顔効果を狙いたい場合は前髪を下ろすと良いでしょう。
ベース型
ベース型の人は、トップにボリュームを出しつつサイドを抑えて、縦長ラインを作りましょう。こうすることで、エラや顔の輪郭をソフトな印象にできます。ロングヘアなら、もみあげを長めに残すと角ばったラインが強調されにくいですよ。
自分に似合うタキシードを選んで素敵な新郎姿を披露しよう
タキシードは色や小物など、自分に似合うタイプを選ぶことで印象がガラッと変わります。「何となくこれで良いかな」ではなく、ぜひ新婦の衣裳と一緒に考えてみましょう。さまざまなタイプのタキシードや小物コーディネートを試しながら、自分にぴったりの一着と出会ってくださいね。おふたりの素敵なコーディネートは最高の1日に花を添え、笑顔が溢れる結婚式となるでしょう。